2018 10.30 tue., 10.31 wed., 11.1 thu., 11.2 fri.
PEABO BRYSON
artist PEABO BRYSON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
この2月には50年ぶり(!)に父親になり、夏には11年ぶりのニュー・アルバム『スタンド・フォー・ラヴ』(不滅の名コンビ、ジミー・ジャム&テリー・ルイスが全面プロデュース)をリリース。創造意欲に燃えるピーボ・ブライソンが、秋のブルーノート東京で熱唱中です。
バック・メンバーはもちろん、彼が絶大な信頼を寄せるドゥワイト・ワトキンス(ベース、キーボード、指揮)を中心とする面々。マイケル・ホスキンのサックスやデレク・スコットのギターが会心のソロを繰り広げる中、ピーボは全オーディエンスと握手し、ステージにあがってからは「Reaching for the Sky」、「If Ever You're in My Arms Again」(愛をもう一度)、「Tonight, I Celebrate My Love」(愛のセレブレーション)を立て続けに聴かせてくれました。「愛の~」ではバック・ヴォーカリストのレジーナ・トループがピーボのデュエット・パートナーとなり、一糸乱れぬハモリでうっとりさせてくれます。世界的な大ヒットとなった「A Whole New World」では子供たちをステージに招き、ピーボともう一人のバック・ヴォーカリストであるキム・ライリーがクラブの空気そのものを包み込むように暖かなデュエットを聴かせてくれました。
『スタンド・フォー・ラヴ』からの披露曲はセットごとに変化があるようですが、ぼくが観たファースト・セットでは「Love Like Yours and Mine」、「All She Wants To Do Is Me」を届けてくれました。アルバムではプログラミングを使用した音作りが往年の"ブラック・コンテンポラリー"を思い起こさせるところもあったものの、ライヴ・ステージではもちろん人力によるエモーショナルなプレイが炸裂します。オーラスに歌われた「All She~」は客席に設置された"お立ち台"にのぼり、バラの花束を女性のオーディエンスにプレゼントしながらのパフォーマンス。徹底的に観客を沸かせ、楽しませつくして、彼は颯爽とステージを去りました。
今、ピーボは新たな旬を迎えていると断言できます。声の伸び、艶はもちろん、アコースティック・ギターの爪弾きにも注目です。公演は11月2日まで開催。偉大なシンガーの雄大な世界をぜひお楽しみください!
(原田 2018 10.31)
Photo by Takuo Sato
2018 10.30 TUE.
1st | |
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1. | SWEET SUMMER DAYS |
2. | REACHING FOR THE SKY |
3. | IF EVER |
4. | TONIGHT I CELEBRATE MY LOVE |
5. | CAN YOU STOP THE RAIN |
6. | KING OF SRROW |
7. | LOVE LIKE YOURS AND MINE |
8. | SHOW AND TELL |
9. | YOU CAN HAVE ME ANYTIME |
10. | A WHOLE NEW WORLD |
EC. | ALL SHE WANTS TO DO IS ME |
2nd | |
1. | SWEET SUMMER DAYS |
2. | REACHING FOR THE SKY |
3. | IF EVER |
4. | TONIGHT I CELEBRATE MY LOVE |
5. | CAN YOU STOP THE RAIN |
6. | KING OF SRROW |
7. | LOVE LIKE YOURS AND MINE |
8. | YOU CAN HAVE ME ANYTIME |
9. | NOT LIKE THIS |
10. | SHOW AND TELL |
11. | A WHOLE NEW WORLD |
12. | ALL SHE WANTS TO DO IS ME |
13. | STAND FOR LOVE |
EC. | AIN’T NOBODY |