2019 5.24 fri., 5.25 sat.
FANTASTIC NEGRITO -2019 Grammy Award Winner-
artist FANTASTIC NEGRITO , マサ小浜
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
前作『The Last Days Of Oakland』、新作『Please Don't Be Dead』と2作連続でグラミー賞を受賞。絶好調を更新する才人、ファンタスティック・ネグリートが待望の再来日公演中です。
まずバンド・メンバーが演奏を始め、続いて彼がギターを弾きながらバンドスタンドにかけあがります。ビシッとキメたヘアスタイルと着こなし、スラッとした手足の長さ、精悍な表情・・・まるで豹のようです。沸きあがるオーディエンスに投げつけられたのは新作からの「Bad Guy Necessity」。重量感とスピード感を併せ持つバンド・サウンド、張りのあるネグリートの声にぼくは瞬時に引き込まれました。ネグリート、マサ小浜、ポール・マーティンのトリプル・ギターが生み出すとんでもない音の分厚さ、だけどベーシストはおらず、キーボード奏者のブライアン・シモンズがベース・ラインを左手で担当するという独特の楽器編成がまた、興味をかきたてられます。マサはほとんどの曲でソロをとり、「Dark Windows」(ネグリートが、共にツアーも行なったことがある盟友クリス・コーネルを悼んで書いた)では歌うようにメロディアスなプレイを披露。ポールはスライド・バーを使ったアプローチにも妙味を発揮し、そのスライドが、シモンズのオルガンとユニゾン・リフを演じる時に生まれるコッテリとした土臭さも当ライヴの大きな聴きどころのひとつでした。
ネグリートの歌声は、とにかくキメ細かく多彩です。シング、ウィスパー、ハム、マンブル、プリーチ、モーン、シャウト、スクリームを自在かつ瞬時に使い分けるといえばいいでしょうか。時折かかる濃いリヴァーブがまた、歌唱に一層のコントラストを加えます。曲によってはギターを置いて長い足を折り曲げるようにして熱く吠え、MCではジョークも交えながらファンを喜ばせます。
バンド、観客、PA、ライティングが一体となってつくりあげる白熱のステージがここにありました。"時の人"ファンタスティック・ネグリートの公演は本日まで。ぜひ皆さんにもご参加いただき、グラミー連続受賞者の実力と迫力を満喫してもらえたらと思います。
(原田 2019 5.25)
Photo by Tsuneo Koga
2019 5.24 FRI.
1st | |
---|---|
1. | BAD GUY NECESSITY |
2. | IT’S A LONG LONG ROAD |
3. | SCARY WOMAN |
4. | A COLD NOVEMBER STREET |
5. | HUMP THROUGH THE WINTER |
6. | AN HONEST MAN |
7. | TRANSGENDER BISCUITS |
8. | A BOY NAMED ANDREW |
9. | DARK WINDOWS |
10. | LOST IN A CROWD |
11. | IN THE PINES |
12. | PLASTIC HAMBURGERS |
2nd | |
1. | BAD GUY NECESSITY |
2. | IT’S A LONG LONG ROAD |
3. | SCARY WOMAN |
4. | A COLD NOVEMBER STREET |
5. | HUMP THROUGH THE WINTER |
6. | AN HONEST MAN |
7. | TRANSGENDER BISCUITS |
8. | A BOY NAMED ANDREW |
9. | DARK WINDOWS |
10. | LOST IN A CROWD |
11. | IN THE PINES |
12. | PLASTIC HAMBURGERS |
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