2019 8.20 tue., 8.21 wed., 8.22 thu.
EDMAR CASTANEDA meets YAMANDU COSTA
artist EDMAR CASTANEDA , YAMANDU COSTA
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ピアノ奏者ゴンサロ・ルバルカバと歌姫アイメー・ヌビオラのプロジェクト"Viento y Tiempo"(風と時間)のワールド・プレミアが行なわれたことも記憶に新しいブルーノート東京で、また新たなコラボレーションがスタートしました。コロンビアが生んだ驚異のハープ奏者エドマール・カスタネーダと、ブラジル出身の超絶ギター奏者ヤマンドゥ・コスタのデュオです。ふたりはすでに親交がありましたが、共に演奏するのは今回が世界初。公演前日に日本に到着し、リハーサル(エドマールがいうには"1時間"とのことでしたが、これは彼一流のジョークでしょう)のあと、昨日の初日ファースト・セットを迎えました。
エドマールのコロンビアン・ハープには34本の弦が張られ、ヤマンドゥは7弦アコースティック・ギターを演奏します。ふたつの楽器の音色は絶妙に溶け込み、目を閉じて聴いているとまるで40本の指を持つひとりの人物が自由自在に41弦の楽器を奏でているような印象を受けました。そしてふたりは"ベース・パート""サポート"の達人でもあります。いっぽうがメロディやソロを担当している間、もうひとりがそこをどう支え、どんなふうに刺激を与えているのか、そこに注目するとライヴの楽しみは倍増することでしょう。
ショーロの伝説的音楽家ジャコー・ド・バンドリンの「SANTA MORENA」、伝説的ベース奏者チャーリー・ヘイデンの楽曲でパット・メセニーも演奏していた「OUR SPANISH LOVE SONG」など、弦楽器の魅力や醍醐味を伝えるナンバーが次々と演奏されます。エドマールはまた、彼の名が日本で一躍知られるきっかけとなった上原ひろみとのデュオ・アルバムから「FOR JACO」をソロで演奏。エドマールはヤマンドゥのソロ・コーナーにもマラカス奏者として登場、驚異的に切れのいい音色とリズム感、体の動かし方(踊るようにマラカスを振る)でパフォーマンスに華やぎを与えました。
最後の一音を終えた後、笑顔でハグしてステージを去ったふたり。弦楽器好きなら何を差し置いても聴いていただきたいと思います。そしてジャズ・ファンはもちろん、ワールド・ミュージック・ファンにも強くお勧めです。公演は22日まで行なわれます。
(原田 2019 8.21)
Photo by Takuo Sato
2019 8.20 TUE.
1st | |
---|---|
1. | PORRO |
2. | SANTA MORENA |
3. | OUR SPANISH LOVE SONG |
4. | FOR JACO |
5. | JESUS DE NAZARETH |
6. | PULADINHO |
7. | SARARA |
8. | NEGRITA |
9. | SONRISAS |
EC. | SAMBA PRO RAFA |
2nd | |
1. | PORRO |
2. | SANTA MORENA |
3. | OUR SPANISH LOVE SONG |
4. | FOR JACO |
5. | PULADINHO |
6. | EL NEGRO DEL BLANCO |
7. | DRUME NEGRITA |
8. | SAMBA PRO RAFA |
EC. | SONRISAS |