LIVE REPORTS

ARTIST ARCHIVES

MONTHLY ARCHIVE

VIDEO ARCHIVES


The EXP Series #30 / TURKUAZ

artist TURKUAZ

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


常に新鮮な音楽体験を味わわせてくれるブルーノート東京の好評シリーズ"The EXP Series"も、ついに第30回目を迎えました。今回登場するのは、N.Y.ブルックリンを拠点とするグループ、タークァーズです。2008年、ボストンのバークリー音楽院出身のメンバーを中心に結成され、2011年に『Turquaz』でアルバム・デビュー。「ファンク、オルタナティヴ・ロック、R&B、サイケデリック・ロックのミクスチャー」、「混声ヴォーカル」、「ワイルドなホーン・アレンジ」、「際限ないほどのグルーヴ」をバンドのセールス・ポイントとして、コンスタントにライヴやレコーディング活動を続けています。この来日公演は、トーキング・ヘッズのジェリー・ハリスンもプロデューサーとして参加したニュー・アルバム『ライフ・イン・ザ・シティー』を携えてのものです。

スペイシーなSE(サウンド・エフェクト)にあわせてメンバーが登場し、リード・ヴォーカルとサイド・ギターを担当するデイヴ・ブランドウィンが"どうぞ立ち上がって踊ってください"と伝えるやいなや、「Chatte Lunatique」が始まります。デイヴは両脇に女性コーラスを携えて存分にシャウト。ホーン・セクションも揃いの振り付けをキメながら熱演を繰り広げます。しかもこのグループは、見た目が本当にカラフルです。まるでアイドル・グループのように各人にメンバーカラーがあり、その色を身に着けながらパフォーマンスするのです。

バリトン・サックスのジョシュ・シュワルツは紫、テナー・サックスのグレッグ・サンダーソンは赤、トランペットとキーボード(主にオルガン系の音を出す)のクリス・ブロウワースは黒、ドラムスのミケランジェロ・カルーバは緑、ベースのテイラー・シェルはオレンジ、ギターとシンセサイザーのクレイグ・ブロッドヘッドは白、ヴォーカルのシーラ・エリアスは黄色、やはりヴォーカルのサミ・ギャレットはピンク(髪の毛の色も)、そしてデイヴはスーツもシャツもギターもすべて青で統一しています。そしてギターのボディにはタークァーズのロゴがしっかりと刻まれています。

『ライフ・イン・ザ・シティー』からは「The One and Lonely」、ホーン・セクションとギター・カッティングの絡みが快い「Make You Famous」を披露。初期のレパートリーである「Gremlins」ではジョシュのバリトン・サックスが大きくフィーチャーされ、活動50年を超える英国のソウル・バンド"ホット・チョコレート"のカヴァー「Every 1's a winner」は女性ヴォーカルふたりが個性を競いました。そしてオーラスは、ジョシュがリード・ヴォーカルをとるザ・バンドのカヴァー「The Shape I'm In」。'60年代スタックス・レーベルのサウンドをテンポ・アップしたような音作りに、場内はダンスフロア状態になりました。レタス、ザ・ニュー・マスターサウンズ、ザ・ディップ等のファンには特に強くお勧めしたいステージです。公演は本日まで!

(原田 2019 9.30)
Photo by Makoto Ebi

SET LIST

2019 9.29 SUN.
     
1st
1. CHATTE LUNATIQUE
2. COAST TO COAST
3. THE MOUNTAIN
4. MAKE YOU FAMOUS
5. GREMLINS
6. PERCY THRILLS (THE MOONDOG)
7. THE ONE AND LONELY
8. LOOKIN' TOUGH, FEELIN' GOOD
9. EVERYONE'S A WINNER
10. MONKEY FINGERS
EC. THE SHAPE I'M IN
 
2nd
1. 20 DOLLAR BILL
2. E.Y.E.(LOOKIN' GOOD)
3. IF I EVER FALL ASLEEP
4. TIPTOE THROUGH THE CRYPTO
5. BRAIN DRAIN FEVER
6. NIGHTSWIMMING
6. NIGHTSWIMMING
7. GOGO MR. DODO
8. BIG BUSINESS
9. SLIPPERY PEOPLE
10. SUPERSTATIC
11. BACK TO NORMAL
EC. BUBBA SLIDE

INDEX