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ENTERTAINMENT BIGBAND LIVE / YUJI MIYAKE & Light Joke Jazz Orchestra with special guest HIROKO SHIMABUKURO "Let's Swing Standard Jazz"

artist 三宅裕司 , 島袋寛子

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ビッグ・バンド・ジャズの醍醐味や生演奏の迫力を、笑いも交えつつたっぷり届ける凄腕集団。それが三宅裕司&ライト・ジョーク・ジャズ・オーケストラです。

本年度の公演テーマは「スタンダードジャズをスウィングしよう」。これまで歌謡曲やグループサウンズ、ミュージカルの楽曲等、趣向に富んだレパートリーを届けてくれた彼らですが、ジャズの王道中の王道といえる"スタンダード"を特集したプログラムは意外にも今回が初めてとのことです。去る2月に開催予定だったものの、あいにくのコロナ禍によって一度延期に。ついに昨日から始まった公演は、観客にとっても、演奏家にとっても、まさしく、待ちに待ったひとときといえるのではないでしょうか。真夏の午後に味わう、スウィンギーなビッグ・バンド・サウンドは格別です。

グレン・ミラー楽団の大ヒット曲「イン・ザ・ムード」と昭和を代表する歌姫・美空ひばりの代表曲(しかも3曲も)のドッキングなど、このオーケストラならではの、親しみやすさとかっこよさと驚きが一体となったパフォーマンスは今回も、一層の磨きがかかるばかり。場内の熱気を存分に高めた後、いよいよスペシャル・ゲストの島袋寛子が登場します。伝説的テレビ番組『THE夜もヒッパレ』で三宅裕司と初めて出会ったのは、なんと11歳の時。ここから彼女を含む4人組のガールズ・グループ"SPEED"が世に出て、社会現象的な人気を博したのは歴史が示す通りです。今回の2人による共演は、実に約25年ぶり。「ジャズ・ヴォーカルの自由自在なところが大好き」と語る島袋は、三宅との息の合ったトークに加え、四半世紀の積み重ねをしっかりと感じさせる丁寧な歌唱を披露。「チュニジアの夜」では、ライト・ジョーク・ジャズ・オーケストラの音楽アレンジャー/トランペッターである羽毛田耕士のスリリングなアレンジ(いくつものテンポを使い分ける三宅のドラム・プレイも圧巻!)に乗り、スキャットや高音のロング・トーンも交えながら歌いきりました。

「スタンダードジャズをスウィングしよう」公演は17日、18日と続き、18日のセカンド・ショウはインターネット配信(有料)も実施予定。ビッグ・バンド+スタンダード・ナンバー+エンターテインメントの三拍子が揃った、極上の夕べをお楽しみください。
(原田 2021 7.17)


Photo by Takuo Sato


☆LIVE INFORMATION

ENTERTAINMENT BIGBAND LIVE
三宅裕司 & Light Joke Jazz Orchestra
with special guest 島袋寛子
"スタンダードジャズをスウィングしよう"
2021 7.16 fri., 7.17 sat., 7.18 sun. ブルーノート東京
※7.18 sun. 2ndショウ(Start7:00pm)では生配信(有料)を行います。
詳細はこちら

SET LIST

2021 7.16 FRI.
1st
1. Tuxedo Junction
2. Georgia on My Mind / Sweet Memories
3. Sing, Sing, Sing
4. Fly Me To The Moon
5. Summertime
6. A Night in Tunisia
7. In The Mood
8. Take the ‘A’ Train
 
2nd
1. Tuxedo Junction
2. Georgia on My Mind / Sweet Memories
3. Sing, Sing, Sing
4. Fly Me To The Moon
5. Summertime
6. A Night in Tunisia
7. In The Mood
8. Take the ‘A’ Train
EC. 少年時代

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