2023 7.5 wed., 7.6 thu., 7.7 fri., 7.8 sat.
PEABO BRYSON
artist PEABO BRYSON
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
約5年ぶりに、この日がやってまいりました。至高の歌声の持ち主、ピーボ・ブライソンによる入魂のステージです。
毎回、名曲ぞろいのプログラムで楽しませてくれるピーボですが、今回の密度の濃さはまた、格別です。「If Ever You're In My Arms Again」(愛をもう一度)、「Tonight, I Celebrate My Love」(愛のセレブレーション)、「A Whole New World」といった数々のビッグ・ヒットはしっかり網羅され、黄金の"ジャム&ルイス"がプロデュースを手掛けたロングセラー・アルバム『Stand For Love』からは「Love Like Yours and Mine」を披露、加えて、古くからのファンには特に感慨深いであろうナタリー・コールとのデュエット曲「What You Won't Do For Love」も、ナタリーと作者のボビー・コールドウェルに捧げて(ふたりともピーボと同年代だけに、あまりにも早すぎる他界です)パフォーマンスされるという、まさに"ヴェリー・ベスト・オブ・ピーボ"といいたくなるセットリストでした。アコースティック・ギターを指弾きしながら歌ったナンバーは、「King Of Sorrow」、「Sweet Summer Days」、「Piano In the Dark」の3曲。途中、ギターとスキャットのユニゾンを盛り込むほか、音楽監督を務めるドゥワイト・ワトキンスのベースと掛け合いを繰り広げて場内を大いに沸かせました。
いうまでもなくピーボは、ソロ歌唱と並行して、セリーヌ・ディオン、レジーナ・ベル、ロバータ・フラックなど女性スター・シンガーとのデュエット・ナンバーでもヒット・チャートを賑わせてきました。したがってピーボのバンドに参加する女性シンガーは、御大のソロ・ヴォーカルのバック・ヴォーカルを担当するとともに、デュエット(リード・ヴォーカル)にも才能が要求されます。今回はカリ・エップスとトレイシー・ランドリーが曲によってパートナーを務めましたが、ふたりとも実に輝かしい歌声の持ち主。将来性豊かな女性ヴォーカリストたちと、ピーボの円熟した歌声のハーモニーは、我々をとびきりぜいたくな気分へと案内してくれます。
ライヴ中、「皆さんに会いたかった。ここにまた来ることを楽しみにしていたんだ」と語りかけていたピーボ。その気持ちは全オーディエンスも同じだったに違いありません。コロナ禍を経て、ふたたび、ピーボが"歌の力"で、灯りをともしているのは、快挙のひとことにつきます。ピーボ・ブライソン、約5年ぶりの来日公演は8日まで行われます。
(原田 2023 7.6)
Photo by Great The Kabukicho
⚫︎来日公演は7月8日(土)まで
PEABO BRYSON
2023 7.5 wed., 7.6 thu., 7.7 fri., 7.8 sat.
BLUE NOTE TOKYO
2023 7.5 wed.
1st | |
---|---|
1. | Only At Night |
2. | If Ever You’re In My Arms Again |
3. | Tonight I Celebrate My Love |
4. | Can You Stop The Rain |
5. | What You Won’t Do For Love |
6. | King Of Sorrow |
7. | Sweet Summer Days |
8. | Piano In The Dark |
9. | Shape Of My Heart |
10. | Beauty And The Beast |
11. | Love Like Yours And Mine |
12. | A Whole new World |
EC. | Ain’t Nobody |
2nd | |
1. | Only At Night |
2. | If Ever You’re In My Arms Again |
3. | Tonight I Celebrate My Love |
4. | Can You Stop The Rain |
5. | What You Won’t Do For Love |
6. | King Of Sorrow |
7. | Sweet Summer Days |
8. | Through The Fire |
9. | Shape Of My Heart |
10. | Beauty And The Beast |
11. | Love Like Yours And Mine |
12. | A Whole new World |
EC. | Ain’t Nobody |